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HOME > 山行記録 >積雪期>矢筈山(1848)石堂山(1636)白滝山(1526) つるぎ町より>平成18年2月26日
積雪期
徳島県三好郡東祖谷山村 美馬郡つるぎ町
ここで紹介している山々は、本州の著名山に比べると、登山道や指導標は未整備です。
それは自然が多く残っていて、この山域のいいところなのですが、
この山域では、登山者は自己責任での慎重な行動が求められます。
コースタイムはご参考程度にしてください。
☆ 山行記録の編集方針について もご覧下さい。
●この山域への 交通機関 アクセス
●この山域の地形、地質と気象
●剣山山頂の気象(平年値、極値)
●二万五千分の一地図 「阿波中津」「阿波古見」「剣山」「京上」
★概念図
★記録
平成18年2月26日 雨 曇り
【コースタイム】
木地屋 駐車地点 7:21 --縦走路 (11:14-11:31) -- 矢筈山(12:32-12:53)--- 石堂山 (13:58-14:06)-- 白滝山 (14:49-14:53) --石堂神社 15:35 -- 木地屋駐車地点 16:35
【距離】
累計歩行距離 15.795km 累計標高差 1728m
【同行者】
なし
【詳細】
夜半から かなり強い雨が降り続いているようで、増水した片川に沿って つるぎ町の 木地屋赤松線を行くと、雨足は強くなり、木地屋の最終民家付近では、路面全体に、激しく泥流が流れていた。
この先の山腹崩壊箇所から 土砂と泥流が ともに流れ出ているためで、全面通行止め標識のあるあたりなど 駐車するどころでない状態だ。
すぐに 1km戻って 路面に泥流の 全く流れてない安全な場所まで 引き返して、雨の中 出発。
片川は かなり増水していて 安全な徒渉地点を選定しないと いけない。
しかし この雨の中では、徒渉は かなり手強そうだ。
結局安全策をとり、 きちんとした橋のあるところ以外での徒渉はあきらめ、全面通行止めのところから 赤い橋を使って右岸に渡り 尾根に取り付き、 稜線を目指す。
山仕事道をつないで 登っていくと やがて 雪の上を歩くようになってくる。
あいかわらず 雨足は強い。
途中 13年前の平成5年8月に救出された 道迷い遭難者が残した、 残置ザック3個のある 地点を通過。
前回見かけたとき 苔むしていたザックは今回は、雪が解けて ザックは雨で洗われていた。
稜線の矢筈 黒笠間の縦走路に出ると 雪はかなり残っていた。
縦走路 北側は雪が多く 雪原状の斜面になっていて 快適に いくつかの岩峰を 捲いて矢筈山へ縦走する。
矢筈山頂への最後の登りも夏道は南に捲くが 今回は まだ残る雪稜を伝い直登。
矢筈山の山頂標識の裏側へ直接 出ることができた。
矢筈山頂 「プラス7.5度。6−7m 雨 ガス。 三角点が雪の中から出てきた。」
雨の中 視界がきかないし 南風が強いが、 じっとしているとやはり寒い。
とても 長居はできない。早々に下山。
石堂山への縦走路も まだ まだ 雪が残っていた。
大雪で折れた枝、倒れた木 などが多い。
石堂山 山頂付近は 雪が解けていた。
石堂山 「プラス4.7度 7−8m ガス 小雨」
石堂山から 白滝山へ向かうと だんだん雪は少なくなっていく。雨もやむが、ガスで 視界はきかず。
木地屋の林道へ降り立ち 歩いていくと 山腹崩壊箇所では流れ出した土砂が路面に 大きくうずたかく 堆積していた。
無理して 車で 奥まで行っていたら 帰り道が 閉ざされる結果になっていた。
★コースメモ
- 2月とはいえ 大雨。雪解けが進みました。
- 木地屋から稜線へ向かう尾根沿いのルートは無雪期は獣道ルートです。
それなりの準備と 装備 体調 などを考慮し 天候を見定めて
自己責任にて 慎重に 行動することが求められます。無積雪期 このコースの記録
★遭難者の残置ザック 徳島県美馬郡つるぎ町 山中にて
平成16年の残置ザック
平成5年(1993年) 8月25,26日
道迷い遭難者がヘリコプターで救出された。
あとには ザックが3人分 残置されている。
「平成5年(1993年) 8月25日午後四時ごろ、徳島市内のアマチュア無線家から通報-----
徳島県警のヘリ「しらさぎ」が現場に急行して捜索に当たり------
2人を救助したが、一人は霧のため救助できなかった。-----
26日午前7時半から「しらさぎ」を出動させて救助に当たる。」
平成5年(1993年) 8月26日 徳島新聞記事より
平成16年5月2日 平成16年5月8日
★トラックログ
平成18年2月26日etrex-legend GPSトラックログ
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものです(承認番号 平15総使、第387号)」
●二万五千分の一地図 「阿波中津」「阿波古見」「剣山」「京上」
カシミール(杉本智彦氏作)利用
【Google Earth】 【GoogleMaps】
★写真
片川増水 木地屋 最終民家 濁流 雪が多くなってきた 残置ザック3個(平成5年8月の遭難) 矢筈 黒笠間 縦走路 北側斜面は雪が多い 矢筈山頂 標識裏へ出る 矢筈山頂 矢筈山北側 稜線 水場標識 石堂山山頂 石堂山 山頂付近5号標識 お塔石標識 白滝山山頂 石堂神社 片川にかかる新しい橋 山腹崩壊箇所 土砂堆積 大雨の時など、無理せずこの場所で
全面通行止めが無難です。山腹崩壊箇所 土砂流出の痕 今朝 渡った橋
★天気図
平成18年2月26日 9:00地上天気図 平成18年2月26日9:00高層天気図700hpa 850hpa
★定点観測 積雪量比較
[ 白滝山 ]
[ 石堂山 ] [ 石堂山 山頂東 五号標識 ] [ 石堂山 南 水場標識 ] [ お塔石標識 ]
[ 矢筈山 ] [ サガリハゲ分岐標識 ] [ 矢筈山 北側 稜線 ]
[ 落合峠 ]
平成18年2月26日第一版
ご注意
この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、
くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。
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