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石堂山(1636) 矢筈山(1848)

★令和4年3月20日概念図 記録 写真



令和4年3月20日 石堂山(1636) 矢筈山(1848)

【日時】2022 令和4年3月20日

【天候】曇

【コース】石堂山(1636) 矢筈山(1848)

【記録】

深淵 駐車地点 発 5:46 --烏帽子山登山口 6:44 -- 石堂山 (9:42-10:05) --- 矢筈山 (12:28-13:00) --- 1654m標高点 (15:06-15:15) 県道三加茂東祖谷山線 (15:53-15:58) -烏帽子山登山口 16:41--深淵 駐車地点 着 17:22


【山頂】

曇天で 雪花が舞うなか 深淵から 県道44号三加茂東祖谷山線を 歩く。

登って行くと 前日に降った雪が うっすら。
木々にも 新雪がついている。

■石堂山 山頂 「プラス0.2度 北 1m 曇り 矢筈山の上部はガスが かかり見えない。ウッスラ新雪。」(累計登頂回数 113回)

縦走路行くと そのうちガスの中へ入る。

1710m標高点付からの 北側(片川側)は雪が多く残っている。

矢筈山 北側稜線の雪庇は 大きなものが 殆ど落ちてしまっていて 残っている雪庇は 小さくなっているものの 慎重に通過。

2021年1月2日 と 2022年2月12日に 雪庇崩壊に遭遇した箇所は すべて落ちていて 特に問題なし。

■矢筈山 山頂 「マイナス0.5度 西1.1m ガス 視界なし。一時 ガスがうすくなり 三嶺 西熊 天狗塚が見えたが、すぐまたガス。」(累計登頂回数 169回)

雪が減って三角点や標識露出。新雪ウッスラ。

落合峠方面への 山稜は 不安定な雪庇はすべて 落ちているが さらなるブロック崩壊に 注意して 慎重に進む。

■最低鞍部からの落合峠へ 雪面をトラバースする夏道は 11年前の2011年3月26日 迂闊にも ウィンドスラブ雪崩に遭遇したところ。

雪の上に 風で飛んできた 雪が一時的に溜まって不安定になり 人為的な衝撃で 一気に蜘蛛の巣状に割れて雪崩れるウィンドスラブ雪崩。

2011年以来 雪の多い 積雪時期は 雪崩リスクを考え、雪面のトラバースをさけ 面倒だが 念のため 矢筈山第二峰頂部までいって 落合峠方面へ向かうようにしている。

■が、今の積雪状況を よく見ると すでに 積雪が かなり少なくなっていて すっかり硬くなった安定した状態。

いま雪面には うっすら 新雪が上にあるものの下の支持雪自体は すでに 硬雪になっていて 風で運ばれたウィンドスラブもない。

この積雪状態から 雪面トラバース自体は 今回は とくに問題なしと判断できる。

2011年には 痛い目にあった夏道沿いのトラバースルート。

雪の時期としては 11年ぶりに 今回 通過することにした。

■サガリハゲ分岐からの落合峠への 縦走路も 思った以上に 案外時間がかかり 矢筈山山頂から2時間かけて やっと 1654m標高点。

天候は回復して ガスがとれてきて 祖谷谷を挟んで 三嶺 西熊山 天狗塚 牛の背の山並み がしっかり見えるようになった。

時刻は既に 15時すぎ。

 当初の予定は 落合峠・旧道経由で深淵帰着だが、このまま 落合峠・旧道経由した場合の所要時間を勘案。

このままだと 深淵への帰着時間は すこし遅く なりそうだ。

落合峠のからの 旧道は 谷沿いなので 日が陰るのが早くて暗くなりかけるなかで 旧道を降ることになる可能性がある。

■ここは陽のあるうちに 安全確実に帰着する方を優先し 1654mからへ 県道へ ショートカット下山することにし 1654m北側の 残雪多い 雪原を 快適に下降し 県道三加茂東祖谷山線へ降り立つ。

令和4年3月20日現在
累計山行日数 1976日 (四国 1586)


【動画】

https://youtu.be/J_h040RWyPo




【写真】

flickr
https://www.flickr.com/photos/shumiyama/albums/72177720297509142

ヤマレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4103593.html

YAMAP
https://yamap.com/activities/16243092

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■2011年3月26日 落合峠(1520)から 矢筈山(1848)への途中
http://shumiyama.blogspot.jp/2012/03/blog-post_1759.html

https://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/a8ceaa182f59dfc793847e9faf76da49

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■過去 積雪期の周回で 時間的に厳しくなって 県道へ ショートカット・エスケープしたことも いままで何度か経験しているし 積雪期以外でも 矢筈山山域の 数多くルートなど 多々トレース経験済みです。

矢筈山(1848)北西面 2007年
https://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/243326b669d79cb3d9fd9845eddd3e13

矢筈山(1848)へ 2007年1月から3月まで
https://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/4a2d3479e600ef303eb013c6bce655ee

矢筈山(1848) 北東面
http://shumiyama.web.fc2.com/yomoyama/yahaz_ne2007.html

2009年1月12日〜2009年4月5日 矢筈山(1848)周辺。
https://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/c64ee8a554f43151256d94eade7c12e8

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【定点観測】

定点観測 積雪量比較 矢筈山(1848) 北側 稜線

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【APRS】

2022年3月20日 APRS(Automatic Packet Reporting System)

APRSは 山中の登山者の現在位置を リアルタイムで 地上側で パソコン・スマホのグーグルマップ上にて閲覧でき、山岳遭難対策には きわめて 有効なシステムです。

ただしアマチュア無線家の皆様によって運営されていて アマチュア無線従事者の資格と アマチュア無線局の開局免許が必要となります。
今回も アマチュア無線位置情報システムAPRSネットワークを しっかり使わせていただきまして、多くのアマチュア無線家のみなさんには 大変お世話になり ありがとうございました。


「 JJ5MDM-7 」 アマチュア無線の電波
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-7&timerange=86400&tail=86400
アマチュア無線の電波をつかうJJ5MDM-7 
今回 2台とも順調。


「 JJ5MDM-5 」携帯電話網ネット接続環境からスマホアプリ「APRSdroid」使用。今回 順調に動作するが 深淵は ほぼ圏外。
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-5&timerange=86400&tail=86400


「 JJ5MDM-7 」と「 JJ5MDM-5 」を 同時に表示
http://aprs.fi/#!mt=roadmap&z=11&call=a%2FJJ5MDM-7%2Ca%2FJJ5MDM-5&timerange=86400&tail=86400/

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IBUKI.run 活動ログLIVE配信 2022年3月20日



https://ibuki.run/
リアルタイムに現在位置を表示公開。

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【気象】


令和4年3月20日 午前9時 地上天気図


令和4年3月20日 午前9時 500,300hPa高層天気図


令和4年3月20日 午前9時 850,700hPa高層天気図


令和4年3月20日 レーダーアメダス合成値(気象庁発表)過去24時間降水量変化:動画



短期予報解説資料

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【冬期閉鎖】三加茂東祖谷山線 終日 全面通行止

徳島県道44号 三加茂東祖谷山線 冬期閉鎖(終日 全面通行止)
規制区間 三好市東祖谷落合(深渕集会所)〜三好市東祖谷落合(九十九谷)
規制期間 2021/12/18 13:00〜2022/03/31 17:00
問い合わせ先 徳島県西部総合県民局(三好庁舎)0883-76-0635

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  • 【雪深い 矢筈山】

    ■剣山系の山域でも とりわけ 雪深い 矢筈山。
    地味だが雪が多いと かなり手強い山だ。

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    【アプローチ】

    ■つるぎ町からの アプローチの徳島県道 木地屋赤松線 の先、 林道大惣線は、過去の 大雪の時などは、大抵の場合 林道斜面からの雪崩も発生したりしている。

    最終民家を こえて 車で 奥まで入っていたりすると 日中の雪崩で うかうかすると 退路が遮断されたりする危険もある。また ここは 落石も多い。

    大雪の時でも 一番安全策は、除雪サービスされている範囲内 木地屋の最終民家付近で 駐車すれば なんとかなる。

    原則「どんな場合でも 最終民家手前の駐車であれば まず絶対間違いない」

    注(最終民家でも 廃屋でなく 『人が実際住んでいる最終民家』)

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    ■工事などでの 除雪は 都合により 取りやめになることもあり 要注意。

    最終民家手前での駐車という 「安全策」は、今回は とりこし苦労だったかも しれないが 片川沿いの林道は 基本的に 除雪サービスのない林道。

     車がスタックし Uターンもできない状態になれば あれこれ脱出に苦労し、駐車場所も 掘り起こさなくてはならないので、30分ぐらいは すぐ経過しまう。
    手前に駐車して30分歩いたほうが 時間的にも 精神的にも はるかに 余裕ができる。

    ここでは 過去の大雪時 何度も 痛い目に遭った経験で 「羹に懲りて膾を吹く」ぐらい より慎重になる。

    なお冬期間工事中では 工事関係車両が 駐車スペース 作業ヤードなどを占めているため工事関係車両の邪魔にならないよう はるか手前に駐車しなければならない。 

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    【大雪の時の難所】


    ■片川沿いの山道

    急峻な溪谷の中腹を まいて通過する 山道は 大雪のつき方次第で 一気に難所に。
    さらに 大きな 高捲きしたことも過去 何度も。

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    ■橋 片川沿いの橋

    橋の上に 大量の雪がつもり キノコ状態になり どこが 橋本体か まったくわからなくなる。
    わたりながら キノコ雪を 叩き落とすとなると 一気にブロック崩壊しそうで 大変危険。
    こうした時は 橋は諦めたほうがいい。

    うまくいけば スノーブリッジで渡れるか そもそも冬は水量が少ないので 徒渉のほうが 安全確実。

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    ■大雪時は 「2連橋片川 左岸」より 「片川 右岸」のルートをリコメンド

    片川にかかる2連橋を通って 片川 左岸を まいていく 道は 南面で 雪崩が発生する 危険箇所があり 過去何度も デブリを目撃している。
    大雪時、場合によっては 更に高捲きするか・左岸沿いをやめて 「片川 右岸沿いのルート」を選択したほうがいい。

    このところ 大体において 「片川 右岸沿いのルート」を選択。
    この場合 確実に ルートファインディングできることがポイントとなる。

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    ■矢筈山(1848) 山頂北側稜線

    過去 何度も 苦労している箇所で 雪庇 張出しが大きい。

    踏み込まなくても 微妙なバランスで成り立っている 大きな張出しは、近づくだけで一気に ブロック崩壊する場合がある。過去 危険を感じて 風上側の灌木帯に 入ることも 何度もあった。
    雪のつき次第で 特に要注意。

    踏抜き ブロック崩壊 に細心の注意をはらいつつ 慎重に通過 する必要あり。

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    ■白滝山 木地屋下山分岐標識から から 石堂神社 への 下降

    夏道は 分岐から100m すぐ尾根南側を捲いていく ここが 最初の 関門。
    寡雪のときは 夏道は問題なく通過できるが
    大雪の時は南斜面で 大規模雪崩が発生する。

    大雪のときは 稜線どうしで 冬道で 下るのが 大正解。

    大雪の時 稜線を 下りながら 夏道を見ると、
     案の定 斜面全体 雪が いっぱい雪崩れた痕跡が残っている事が多い。




    ●二万五千分の一地図  「阿波中津」「古見」 
    トラックログ取得はGarmin GPSmap 60CSx使用


    ご注意
    この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
    気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。 自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。
    令和4年3月20日 第一版


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