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矢筈山(1848)

★令和4年1月2日概念図 記録 写真




2022 令和4年1月2日 矢筈山(1848)

【天候】 晴

【記録】

木地屋橋 5:04 --- 矢筈山 (11:01--11:38) --- 1710m標高点手前引き返し (12:09-12:46) --- 木地屋橋 15:39

【山頂】

矢筈山を年始登山に選ぶ 第一理由は 住んでいる香川県高松市から 天候さえ良ければ 遠望できる山であること。

そもそも 山は 里から眺めて 登ってみようという想いを抱くことが まず最初。

毎年 足元をしっかり見つめ 登高意欲を 次々にかきたてていくには 讃岐平野から見える 山へ まず 登ってみることが大事だ。

足元から 地についた 山登りを目指すという点で、一年の登り始めとして まず 見える山。

次に その見える山から 見渡して 見える山という順序で 山を登り始める。

■讃岐平野から まず 見える山で 一番 積雪期 登りごたえのあるのが 矢筈山。

天候が良ければ 矢筈山は 香川県高松市内の多くのところからから 遠望できる山で、積雪期の矢筈山の積雪状況なども高松市内から 見て ほぼ 類推できる。

ということで例年通り 本年も 年始の初登山は この山域では 深雪で知られる 矢筈山となった。

■年始登山

積雪で落合峠が冬期閉鎖されてからの 冬の矢筈山は 登山者が すくなくなり トレースがなく 年始登山には 理想的な環境だ。

2021年末の寒波での新雪がありトレースない状態が予想され 年始登山には まことに都合がいい。

片川沿いの県道は 路肩程度の雪が 途中の大横ぐらいからは 積雪路面になり 最終民家からさきは 路面に車の轍なし。

■木地屋橋に駐車し まだ暗いうちに 出発。

一宇林道の木地屋橋は くるぶし くらいの雪で 予想通り トレースなし。

登っていくと 雪は 次第に増えて きて 歩きのペースは ドンドン 落ちていく。

しかも 年末寒波で一気に雪が 増えただけに 積雪量としては まだ すくないものの 支持層なく 底まで潜りのラッセルになる。

■1年前の2021年1月2日 山頂手前の 矢筈山 北側稜線で 雪庇崩壊にであい 痛い目にあったので、今回は より慎重に行動。

雪庇連続帯では いつでも 灌木帯の 側へ 迂回してもいいと思っていたが なんとか雪庇を無事通過。

時間が かかりながらも ようやく 矢筈山頂へ到達。

■北側では多かった雪も 山頂自体は 山頂標識や三角点も露出 していて 積雪量自体は まだ少なかった。

矢筈山 「マイナス2.8度 南西4-5m 晴 視界良好 剣山 次郎笈 三嶺 西熊山 天狗塚 牛の背 の山並みが白く輝いて しっかり 見える。遠く 赤星山 東赤石 笹ヶ峰 石鎚山系もみえる。 遠く 太平洋 瀬戸内海の島々 坂出・倉敷の工場煙突。瀬戸大橋 讃岐平野 高松市内などもみえる。さらには 淡路島 紀伊半島までも遠望。」(累計登頂回数 167回)

■石堂山へ縦走

山頂で眺望を堪能したあと 今日はどうかなと 一抹の不安はあるものの 念の為 矢筈山頂から 石堂山への 縦走路へ むかう。

縦走路は 北西風で 雪が吹き溜まっていて フカフカ状態。思いのほか 進まない。

1710m標高点手前まで いくが 支持層なくブカブカ沈む、重いラッセルで こりゃ手強い。

天候は安定しているものの 縦走路での ここまでの 所要時間 体力消耗度 など勘案すると、石堂 白滝山への縦走は この雪質だと かなりの 苦行となりそうだ。

昨2021年1月2日は もうすこし いいペースで 矢筈山・石堂山・白滝山を 周回登山できたが それでも 目一杯 所要13時間。

今冬 この積雪状況では かなり 難行になり 陽のあるうちに帰着 できそうもない。

■過去 矢筈山山頂案内標識が埋没するぐらいの多雪の冬もあったが 雪の多さより ラッセルのもとになる 下の支持層の具合・雪質次第で 積雪期の 難易度 困難度も目まぐるしく変化する。

■自然の見せる千変万化 の表情などは 過去の わずかな記憶や経験程度では まだまだ 知らない 初見のことばかり。

過去の経験だけでは ひとり天狗になっていて 先入観で 冷静さを失い 判断を誤ることになるかもしれない。

過去の経験は 過去のもの。

いま おかれた状況を冷静に判断し いまは 何が できるのか、縦走の可否は あくまで その都度の現況にあわせて 慎重に 謙虚に 判断するしかない。

■しばし 小休止して考慮の末、素直に 一番 無難な きたみちを帰ることにした。

■きたみちを ゆっくり下り 木地屋橋へ戻る。

■山中では 誰にも会わず、0名。野生動物以外の トレースなし。

県道木地屋赤松線・林道大惣線 最終民家から先は 車も人も 他にだれも入って いなかった。

2022 令和4年1月2日現在
累計山行日数 1965日(内 四国 1575日)


【動画】

https://youtu.be/vdPhuzSLc8A


【写真】


flickr
https://www.flickr.com/photos/shumiyama/albums/72177720295703539

ヤマレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3886407.html

YAMAP
https://yamap.com/activities/15066555


【APRS】

2022年1月2日 APRS(Automatic Packet Reporting System)

APRSは 山中の登山者の現在位置を リアルタイムで 地上側で パソコン・スマホのグーグルマップ上にて閲覧でき、山岳遭難対策には きわめて 有効なシステムです。

ただしアマチュア無線家の皆様によって運営されていて アマチュア無線従事者の資格と アマチュア無線局の開局免許が必要となります。
今回も アマチュア無線位置情報システムAPRSネットワークを しっかり使わせていただきまして、多くのアマチュア無線家のみなさんには 大変お世話になり ありがとうございました。


「 JJ5MDM-7 」 アマチュア無線の電波
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-7&timerange=86400&tail=86400

アマチュア無線の電波をつかうJJ5MDM-7 
今回 2台とも順調。


「 JJ5MDM-5 」携帯電話網ネット接続環境からスマホアプリ「APRSdroid」使用。今回 順調に動作。
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-5&timerange=86400&tail=86400


「 JJ5MDM-7 」と「 JJ5MDM-5 」を 同時に表示
http://aprs.fi/#!mt=roadmap&z=11&call=a%2FJJ5MDM-7%2Ca%2FJJ5MDM-5&timerange=86400&tail=86400/

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IBUKI.run 活動ログLIVE配信 2022年1月2日



https://ibuki.run/
リアルタイムに現在位置を表示公開。

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【気象】


令和4年1月2日 午前9時 地上天気図


令和4年1月2日 午前9時 500,300hPa高層天気図


令和4年1月2日 午前9時 850,700hPa高層天気図


令和4年1月2日 レーダーアメダス合成値(気象庁発表)過去24時間降水量変化:動画



短期予報解説資料







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    ■定点観測 積雪量比較 矢筈山(1848)
    http://shumiyama.web.fc2.com/kiroku-huyu/teiten/yahazu.html

    ■定点観測 積雪量比較 矢筈山(1848) 北側稜線
    http://shumiyama.web.fc2.com/kiroku-huyu/teiten/yhazu-ryosen1.html

    ■定点観測 積雪量比較 石堂山(1636)
    http://shumiyama.web.fc2.com/kiroku-huyu/teiten/isidouyama.html

    ■定点観測 積雪量比較 石堂山 南 水場標識
    http://shumiyama.web.fc2.com/kiroku-huyu/teiten/mizuba-isidou.html

    ■定点観測 積雪量比較 白滝山(1526)
    http://shumiyama.web.fc2.com/kiroku-huyu/teiten/sirataki.html

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    【雪深い 矢筈山】

    ■剣山系の山域でも とりわけ 雪深い 矢筈山。
    地味だが雪が多いと かなり手強い山だ。

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    【アプローチ】

    ■つるぎ町からの アプローチの徳島県道 木地屋赤松線 の先、 林道大惣線は、過去の 大雪の時などは、大抵の場合 林道斜面からの雪崩も発生したりしている。

    最終民家を こえて 車で 奥まで入っていたりすると 日中の雪崩で うかうかすると 退路が遮断されたりする危険もある。また ここは 落石も多い。

    大雪の時でも 一番安全策は、除雪サービスされている範囲内 木地屋の最終民家付近で 駐車すれば なんとかなる。

    原則「どんな場合でも 最終民家手前の駐車であれば まず絶対間違いない」

    注(最終民家でも 廃屋でなく 『人が実際住んでいる最終民家』)

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    ■工事などでの 除雪は 都合により 取りやめになることもあり 要注意。

    最終民家手前での駐車という 「安全策」は、今回は とりこし苦労だったかも しれないが 片川沿いの林道は 基本的に 除雪サービスのない林道。

     車がスタックし Uターンもできない状態になれば あれこれ脱出に苦労し、駐車場所も 掘り起こさなくてはならないので、30分ぐらいは すぐ経過しまう。
    手前に駐車して30分歩いたほうが 時間的にも 精神的にも はるかに 余裕ができる。

    ここでは 過去の大雪時 何度も 痛い目に遭った経験で 「羹に懲りて膾を吹く」ぐらい より慎重になる。

    なお冬期間工事中では 工事関係車両が 駐車スペース 作業ヤードなどを占めているため工事関係車両の邪魔にならないよう はるか手前に駐車しなければならない。 

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    【大雪の時の難所】


    ■片川沿いの山道

    急峻な溪谷の中腹を まいて通過する 山道は 大雪のつき方次第で 一気に難所に。
    さらに 大きな 高捲きしたことも過去 何度も。

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    ■橋 片川沿いの橋

    橋の上に 大量の雪がつもり キノコ状態になり どこが 橋本体か まったくわからなくなる。
    わたりながら キノコ雪を 叩き落とすとなると 一気にブロック崩壊しそうで 大変危険。
    こうした時は 橋は諦めたほうがいい。

    うまくいけば スノーブリッジで渡れるか そもそも冬は水量が少ないので 徒渉のほうが 安全確実。

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    ■大雪時は 「2連橋片川 左岸」より 「片川 右岸」のルートをリコメンド

    片川にかかる2連橋を通って 片川 左岸を まいていく 道は 南面で 雪崩が発生する 危険箇所があり 過去何度も デブリを目撃している。
    大雪時、場合によっては 更に高捲きするか・左岸沿いをやめて 「片川 右岸沿いのルート」を選択したほうがいい。

    このところ 大体において 「片川 右岸沿いのルート」を選択。
    この場合 確実に ルートファインディングできることがポイントとなる。

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    ■矢筈山(1848) 山頂北側稜線

    過去 何度も 苦労している箇所で 雪庇 張出しが大きい。

    踏み込まなくても 微妙なバランスで成り立っている 大きな張出しは、近づくだけで一気に ブロック崩壊する場合がある。過去 危険を感じて 風上側の灌木帯に 入ることも 何度もあった。
    雪のつき次第で 特に要注意。

    踏抜き ブロック崩壊 に細心の注意をはらいつつ 慎重に通過 する必要あり。


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    ■白滝山 木地屋下山分岐標識から から 石堂神社 への 下降


    夏道は 分岐から100m すぐ尾根南側を捲いていく ここが 最初の 関門。
    寡雪のときは 夏道は問題なく通過できるが
    大雪の時は南斜面で 大規模雪崩が発生する。

    大雪のときは 稜線どうしで 冬道で 下るのが 大正解。

    大雪の時 稜線を 下りながら 夏道を見ると、
     案の定 斜面全体 雪が いっぱい雪崩れた痕跡が残っている事が多い。




    ●二万五千分の一地図  「阿波中津」「古見」 
    トラックログ取得はGarmin GPSmap 60CSx使用


    ご注意
    この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
    気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。 自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。
    令和4年1月2日 第一版


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