「趣味の山歩き ますます深くなる近くの山域」 趣深山 Copyright(c) 2002-2011
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無雪期
徳島県三好郡東祖谷山村 高知県香美郡物部村 ここで紹介している山々は、本州の著名山に比べると、登山道や指導標は未整備です。 それは自然が多く残っていて、この山域のいいところなのですが、この山域では、登山者は自己責任での慎重な行動が求められます。 コースタイムはご参考程度にしてください。 ☆ 山行記録の編集方針について もご覧下さい。 ●この山域への 交通機関 アクセス ●この山域の地形、地質と気象 ●剣山山頂の気象(平年値、極値) |
オコヤトコ 経由
無雪期 獣道コースです。難路が含まれています。未知のルートに挑む 読図力 技術 経験 精神力 体力が必要です。
自然豊かな 獣道を 利用するところがある ルートです。
くれぐれも 野生動物と ルートファインディングには ご注意下さい。
途中で引き返すにも 大変な労力を 要する場合が考えられます。
それなりの準備と 装備 体調 などを考慮し 天候を見定めて 自己責任にて 慎重に 行動することが求められます。
●二万五千分の一地図 「京上」 「久保沼井」
平成15年11月1日 晴れ
祖谷山林道P地点 6:47 -- オコヤトコ 7:15 -- 尾根へ上がる 7:32 --1486P 9:24 --縦走路 10:30 --牛の背三角点 10:57 -- 天狗塚山頂 (12:44-13:52) --南西尾根経由 ---- 林道 15:30 --P地点 16:15
累計歩行距離 13.29km 累計標高差 1279m
栃瀬より R439を京柱峠方面へ 6.5k行くと ヘアピンカーブに 祖谷山林道の入り口がある。
道路標識 では 「大土地」方面となっている 祖谷山林道へ進む。 また 天狗塚方面の看板もある。
林道は未舗装で 谷道川沿いに 500mごとに キロポストが 設置されているが、3.5k付近で駐車し、谷に降りる。
谷道川を立派な 鉄の橋で 対岸に渡るが、下流には砂防ダムがあり、 せき止められた水は透き通っている。対岸の急坂を上り 、林用軌道跡地にでる。この付近、地図では 「オコヤトコ」であるが 今では廃屋も朽ちて 跡形もなく、 いくつかの 壺、や碍子などの 焼き物の破片を散見することで、僅かに 集落の 痕を 感じとることが出来る。
尾根への登り口は 山仕事用の踏み跡 を利用し、標高差100mいくと 尾根に出て 尾根上には 立派な道がついていた。尾根上の道は、すぐに 尾根の東側を捲くように 沢沿いに 入ってしまうので 尾根を 忠実に トレースしていく。始めは 急な樹林帯の中で の登りだが やがて 地籍調査用の 赤色の境界杭が出てくる。地籍調査の作業中なのか 杭が10本くらい まとめて 所々に 置かれている。
標高を上げていき、振り返ると 土佐矢筈山 がすぐ近くに 朝日を浴び 大きく 見え、勾配が緩やかに なってきたら 1486Pにでた。ここらは ダダ広い 尾根の上の 自然林のなか 気持ちの良いところだ。カラマツ林が あり 黄色く 黄葉している。樹林の中に 野生動物が 集まる 水たまりがあった。やがて 木々は まだらになり 笹原の 草原 になっていく。1570m位で 樹林帯を抜け出て、振り返ると 土佐矢筈山が すこし 離れて きた。 1486P、1390Pも 見える。京柱峠の 高知側は雲海になっている。
草原上の 獣道を 繋いでいく 亀尻峠からの 主稜線にでた。
あとは 主稜線上の トレースをたどり 牛の背三角点 途中大休止で 展望を 楽しみながら 天狗塚山頂へ。
天狗塚 13:40 「13度 3m 南風 晴れ 心地よい 剣山 矢筈山系すべて見える」
下りは 天狗塚 南面につけられた 南西尾根ルートで 谷道へ下る。
谷道川を渡り 林道へ上がると そこで大きな工事をしていた。
紅葉に染まった 林道を少し歩き 駐車地点へ 帰る。
☆コースメモ
オコヤトコを 経由して 地図上にある 道沿いに 尾根を 登っていくルートです。
林用軌道跡地は谷道川右岸沿いにつけられ 小川から 古味 オコヤトコ 谷道へ至っています。
今では 軌道跡地は 廃道化しているようで よく利用する 祖谷山林道は左岸につけられて いますので、どこで 対岸 に渡るかが ポイントです。
水量の少ないときなら 大きな問題はありませんが、ことに笹谷との合流部から下流部は 水量も多く 徒渉には 注意が必要です。
今回は 鉄橋を 利用しました。
オコヤトコ付近の 踏み跡は 色々附いていて いくつかのルートを 通っても 尾根に達することが出来そうです。
尾根に出てからの 尾根上の道は そのままいくと 尾根東側に捲いて 沢に沿いに 行ってしまいますので、注意が必要です。
1486Pからの ダダ広い 尾根は迷いやすく、 方角を確かめルート選定に 慎重に しなくてはなりません。
樹林限界を出て 笹原にでても 屈曲点が多く 注意が必要です。
☆祖谷山林道 と 祖谷山支線
祖谷山林道は 一般車の規制していませんが、キロポスト4.5k先の 祖谷山支線は出入り口で 通常 チェーンで規制して一般車は通行止めにしています。
祖谷山支線では 天狗塚 南西尾根 取り付き点付近 (スズカナル谷)で 現在 治山工事中です。
祖谷山林道の 祖谷山支線の入り口には 「工事関係者以外 立ち入り禁止」の標識があります。
たとえ チェーンが一時的に 外れていても すぐに閉鎖されてしまい、 迂闊に入り込むと 閉じこめられることになる かもしれません 。
くれぐれも 支線には 登山者などの 一般車は 入らないように して下さい。
歩いても 約1.6kmほどの 僅かな距離ですので支線には入らずに 祖谷山林道側で 駐車なされる よう 願います。
GPSトラックログ
カシミール(杉本智彦氏作)利用
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平15総使、第387号)」
赤テープなどについての 私の考え方は ここにあります。
これだけ自然が豊富な 場所に 赤テープのような 所詮は ビニールゴミになる ようなものを 残置しないように したいと いうのが私の考えです。
(ビニールよりは まだ 木綿の 赤布なら救えるけれど )それでも 付けないのが 一番 でしょう。
山は 登山者だけのもではありません。 山里の人 林業関係者 には ことに 赤テープは 嫌われます。
また 赤テープは あとからくる 登山者の ルートファインディングの 楽しみを 奪ってしまうものなのです。
後から来る人のためにも 地図 磁石 何だったら GPSを 積極的に 活用しましょうと いうのが 私の考えです。
ツキノワグマに関するサイトは
日本ツキノワグマ研究所
http://ha3.seikyou.ne.jp/home/kmaita/
ツキノワグマ痕跡写真集
http://www.bekkoame.ne.jp/~fujitama/
「山でクマに会う方法 これだけは知っておきたいクマの常識」
米田一彦 著 1996年10月10日 山と渓谷社
高知県香美郡物部村別府峡にて 高知県香美郡物部村別府峡にて
平成15年11月2日 第一版
ご注意
この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。
自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。
http://www.lnt.org/
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