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無雪期

牛の背(1757) 天狗塚(1812) 古味 オコヤトコ経由   

徳島県美馬郡一宇村
徳島県三好郡東祖谷山村 高知県香美郡物部村
ここで紹介している山々は、本州の著名山に比べると、登山道や指導標は未整備です。
それは自然が多く残っていて、この山域のいいところなのですが、この山域では、登山者は自己責任での慎重な行動が求められます。
コースタイムはご参考程度にしてください。
☆ 山行記録の編集方針について  もご覧下さい。
●この山域への 交通機関 アクセス
●この山域の地形、地質と気象
剣山山頂の気象(平年値極値)
古味 オコヤトコ 経由

無雪期 獣道コースです。難路が含まれています。未知のルートに挑む 読図力 技術 経験 精神力 体力が必要です。 
自然豊かな 獣道を 利用するところがある ルートです。 

くれぐれも 野生動物と ルートファインディングには ご注意下さい。
途中で引き返すにも 大変な労力を 要する場合が考えられます。
それなりの準備と 装備 体調 などを考慮し 天候を見定めて 自己責任にて 慎重に 行動することが求められます。

●二万五千分の一地図  「京上」 「久保沼井」

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平成15年11月8日 晴れ

古味P地点  6:05 -- 古味最終民家 6:29 -- 林用軌道始発点跡地 6:56 --1390.6三角点  8:39 --1486P 9:21--北西尾根縦走路分岐 10:10 --牛の背三角点 10:42 -- 天狗塚山頂 (11:35-11:52) --牛の背経由  --北西尾根縦走路分岐 13:04 --1486P 13:38 --オコヤトコ 14:09 -- 林用軌道跡地経由-- 林用軌道始発点跡地 15:38 --古味最終民家 15:54-- P地点 16:17

累計歩行距離 18.3km 累計標高差 1826m

栃瀬より R439を京柱峠方面へ 2.0k行くと 小川集落のなか 古味への 道が左側に分岐する。
左折後、下って樫尾谷川 を 渡ったところで 駐車し出発。標高564.9mの四等三角点が近くにあります。(場所はここ

谷道川を渡り 大きな 高齢者福祉施設 「清盛 頼朝 」の前を通過する。
山中でも 早朝より 煌々と 明かり がついている。

ヘアピンを何度か折り返しながら 集落内の道路を辿り 古味集落 の最終民家から 山道に入る。
整備された 人工樹林帯の中 しばらく行くと 林用軌道の 始発点跡地にでる。石垣が苔むしている。

ここから上へ 暫くは 山仕事道 獣道が 混じった 状態でしばらく いくと尾根道の形が はっきりして カヤが でてき 地籍調査の 赤色の 杭もでてくる。かつての 伐採跡地で あったらしい 形跡は 切り株 錆びたワイヤー でわかる。

1390.6の三角点は カヤと笹 が広がっていて、野生動物が多い。 鹿の警戒音が いたるところで聞こえ、 何頭もの 鹿を 目撃する。

この先 広い尾根筋を 進み、1486Pにでて オコトヤコからの道と 合流した。
先週のカラマツの黄葉は落葉していたが、ヌタ場は 満杯の水量の池となっていた。
幅広い 尾根を 獣道を 適当に拾い ながら  牛の背北西尾根の縦走路に出た。

牛の背三角点 に立ち寄った後 天狗塚山頂へ
「15度 南風 3m 心地よい風だ 三嶺までは はっきり見えるが 剣山 次郎笈 寒峰 矢筈山などは 霞んでいる」

帰路は 同じ道を 牛の背から 1486Pまで 辿り

オコヤトコへ下る。急な尾根筋 で  地籍調査用に 苅分られ 上から下まで見通しがきく 。
先週 登りで 感じたより 下りの方が 急坂に感じる。尾根は やがて 人工林の中 下り オコヤトコ 林用軌道跡に着く。

地図に出ている林用軌道跡 を 歩く。

軌道跡は 石積みの擁壁など しっかりと残っていて おおむね において 思ったより スムーズに 歩けた。

大きな沢2カ所に 掛かる 橋桁は 木製だったのだろうが、 朽ちてしまっているが 橋台の石積みは しっかりと残っている。

崖を削って いるところもあり 紅葉を楽しみながらの 遊歩道の感じだ。
途中 鹿よけ だろうが 有刺鉄線が 張られていたした。古味の 林用軌道始発点へ 600m位のところで  大きく 山腹が崩壊し ガレ場となって 軌道跡地が 跡形もなくなっている箇所があった。

軌道跡の 歩きは は朝 立ち寄った林用軌道 始発点で終わり 後は 朝歩いた 民家への道を辿り 道路に出てゆっくり古味集落 を 抜け 駐車地点へ戻った。

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コースメモ


小川 から 牛の背 天狗塚のルート

かつて 天狗塚への ルートとなっていた 古いルートです
 
「天狗塚のコースは 祖谷渓に沿って数時間バスに揺られて、新居屋で下車、祖谷川の支流 谷道川に沿って小川部落付近から 登るコース、と祖谷の久保から いざり峠に登るコースなどがあるが、これらはごく一部の人たちに登られているだけで道はあまりよくない−−−」
「四国の山と谷」 松長晴利著 朋文堂 1963
 
「ここより 天狗塚に行く道あり  道 極めて難なり」
という記事もあります。(ここ

今では 全く 登られていませんので、 かつての ただでさえ 悪い道は 微かになっていて、野生動物が 歩き回るようになっています。 
獣道などを 利用する区間 も あります。

1486Pからの ダダ広い 尾根は迷いやすく、 方角を確かめルート選定を 慎重に しなくてはなりません。
樹林限界を出て 笹原にでても 屈曲点が多く 注意が必要です。

下りで 通るときは なおさら 尾根の屈曲点 で 慎重に 方向を 確かめてください。
1468Pから オコヤトコへの 分岐点は 広くて 迷いやすいところがあります。

林用軌道跡

オコヤトコからの 林用軌道跡 区間 2.4kmは この区間の標高差は60mにしかならず ほぼ水平に感じます。

ほぼ水平なのは かつて 林業が盛んな頃は この軌道上を 木材を満載した 車両が 通っていたらしいのです。
また 古味の 林用軌道 始発点 と 対岸の 小川事業所 との間には ケーブルが張られていたそうです。 

その後 谷道川 左岸沿いに 祖谷山林道 などが出来て 軌道は 使われなくなりましたし、林業も衰退し 営林署の 小川事業所なども空き地になってしまいました。

林用軌道の かつての 面影は 苔むした立派な石積み に感じとる ことが出来ます。


古味 集落 終点付近での 駐車スペース について

古味集落を通る 道路の 幅員は決して 広くはありません。
また 急な 傾斜地 で 貴重な 農作業の スペースも 多く、 道路が 集落の方の 貴重な 生活空間になっています。
登山者は  地元の 方には 迷惑の無いよう 駐車スペースの選定には くれぐれも 十分な ご配慮なされるよう 願います。

今回 まだ暗い早朝に 古味へ 到着致しましたが、 集落内の 平穏な 静寂さを 考えて、
人家から十分離れた ずっと下 の 樫尾谷川と 谷道川の間の  標高565m付近に 駐車しました。

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 GPSトラックログ 「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平15総使、第387号)」

 オコヤトコからの 林用軌道跡が ほぼ水平なのがよく解ります。
カシミール(杉本智彦氏作)利用

 林用軌道跡 苔むした石積みの橋台

林用軌道 跡地

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赤テープなどについての 私の考え方は ここにあります。
これだけ自然が豊富な 場所に 赤テープのような 所詮は ビニールゴミになる ようなものを 残置しないように したいと いうのが私の考えです。
(ビニールよりは まだ 木綿の 赤布なら救えるけれど )それでも 付けないのが 一番 でしょう。
山は 登山者だけのもではありません。 山里の人 林業関係者 には ことに 赤テープは 嫌われます。
また 赤テープは  あとからくる 登山者の ルートファインディングの 楽しみを  奪ってしまうものなのです。
後から来る人のためにも 地図 磁石 何だったら GPSを 積極的に 活用しましょうと いうのが 私の考えです。 

ツキノワグマに関するサイトは

日本ツキノワグマ研究所
http://ha3.seikyou.ne.jp/home/kmaita/
ツキノワグマ痕跡写真集
http://www.bekkoame.ne.jp/~fujitama/

「山でクマに会う方法 これだけは知っておきたいクマの常識」
     米田一彦 著     1996年10月10日 山と渓谷社
別府峡にて 別府峡にて

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平成15年11月8日第一版

ご注意
この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。
自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。

http://www.lnt.org/

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