「趣味の山歩き ますます深くなる近くの山域」 趣深山 Copyright(c) 2002-2007
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HOME > 山行記録 >積雪期>天狗塚(1812) 西熊山(1815)三嶺(1893) 西熊山(1815)>平成16年1月24日
積雪期
徳島県三好郡東祖谷山村 高知県香美郡物部村 ここで紹介している山々は、本州の著名山に比べると、登山道や指導標は未整備です。 それは自然が多く残っていて、この山域のいいところなのですが、この山域では、登山者は自己責任での慎重な行動が求められます。 無雪期20分のところが積雪期1時間半から2時間掛かることもあります。 コースタイムはご参考程度にしてください。 ☆ 山行記録の編集方針について もご覧下さい。 積雪期は それなりの準備と 装備 体調 などを考慮し 天候を見定めて 自己責任にて 慎重に 行動することが求められます。 |
平成16年1月24日 曇り 晴れ
西山林道 6:11 -- 天狗峠 9:18-- 天狗塚 9:57 -- 天狗峠 10:36-- 西熊山 11:54 -- 三嶺(13:43-14:05) -- 西熊山 15:24 -- 天狗峠 16:43 -- 西山林道17:38
累計歩行距離15.86km 累計標高差1637m
寒波が来て、雪が多くなってきた。
このところの寒波の 大雪で 祖谷渓は しっかり 雪が積もってきている。西山林道 イザリ峠登山口に駐車し、出発。
新たな新雪があり、木々は 雪で覆われている。新雪にトレースはない。先週より また一段と雪が深くなっている。
溝状になった 夏道が 完全に 雪で埋まっているところもあった。ことに樹林限界の前後が一番 雪が深く ラッセルに苦労する。
樹林帯を出てからは 次第に クラストした雪面で 比較的 楽になった。
天狗峠付近は 風が 強くなっていた。
クラストした雪面で 比較的楽に 稜線上の雪原を歩けるものの 部分的には 潜るところもある。
天狗塚山頂 10:00 「北の風 5m マイナス11.8度 ガスはとれて 高曇りになってきた。祖谷渓は真っ白だ。北は落合峠 矢筈山系 東に 三嶺 剣山 南に 綱附森など 大分 雪が増えてきたようだ」
三嶺へ縦走を開始する。
帰り道のことを考えて 綱附森分岐から お亀岩への下りのラッセルは ことに丁寧にステップをつけ乍ら下る。
お亀岩小屋には トレースがなかった。
ここからの西熊山 登りは ところどころ ラッセルで苦労する。先週より雪が増えている。
西熊山から東側への最低鞍部(大タオ)へは 雪が増えているので 稜線通しにいく。
雪稜が ほぼきれいに出来上がっていて この方が歩きやすい。
夏道は 稜線の北側を捲いているが 先週 ラッセルでかなり苦労した。
三嶺の本峯へは なかなか 近づかない。やはり 積雪期は 時間が恐ろしく早く経過していくが 進行速度は遅々としてはかどらない。
ただ 助かるのは 天候が 曇りから晴れになり 太陽も出てきて 安定してきているので 多少 遅くなっても 問題ないようなので そのまま予定通り 三嶺へ向けて 前進。
13時43分 やっと三嶺へ。登山口から 7時間半掛かったことになる。 名頃 カヤハゲ フスベ 側からの トレースはない。
14時00分三嶺山頂 「北の風 5m。マイナス10.6度 冷えているが日ざしがあるだけ 暖かく感じる。」
帰途は 今つけた自分のトレースが 残っているので そのまま辿るのが 一番楽そうだ。来た道を バックする。
ラッセルで苦労した 所も トレースを使えば こんなに楽になるのかと つくずく感じた。
先週 とても苦労した お亀岩から 綱附森分岐までも 行きにつけた トレースで 問題なく 楽に登れた。
16:43 天狗峠 「マイナス11.4度 北の風 9m 日が傾き かなり寒く感じる」
夕日 を見ながら 天狗峠から一気に下り、何とか 日のあるうちに 駐車地点へ帰り着く。
今日は 他のトレースもなく 終日 誰にも 会わず 初トレースが 楽しめた。
★コースメモ
正月3日に 三嶺 天狗塚間で しっかりトレースがある状態で すいすい歩けて 何か物足りない 感があったが、先週 一部 縦走路を通り 部分的に雪深いところがありそれなりに楽しませてもらったが、 今回 更に 降雪直後の機会に恵まれて、まだあまり締まっていない状態であったものの、積雪が増えて、 本来の積雪期の稜線らしくなってきましたた。
しっかり 初トレースのラッセルを堪能でき、十分満足のいく 充実感溢れる 山行となりました。
積雪量も増えてきて 冬山 らしくなってきたおかげで、積雪期 本来のルートが とれるようになりました。
今回 西熊山 東側などで 夏ルートとは 異なる 積雪期独特の コースを取ったところが 沢山有ります。
目障りな赤テープなどは この山域では 多くの場合 夏道用です。
冬では テープなど 雪に埋まっているのもありますが、雪上にでていても 積雪状況によっては テープ沿いは かえって ラッセル深く 時間が掛かるケースがあります。
雪山は その場 その場の 積雪状況などを慎重に 見極めて 自己責任でルートを取ることが 原則です。ルートファインディング技術を磨き、気象条件や あなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し 自己責任で行動してください。
この件については ここを参照してください。
GPSトラックログ 冬ルートです。夏ルートとは異なるところがあります。ご注意下さい。
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平15総使、第387号)」
カシミール(杉本智彦氏作)利用
★写真
天狗塚 これから登る 天狗塚山頂 三嶺が見える お亀岩への下り 南側への張り出しに注意 西熊山下り途中で まだまだ 三嶺は近づかない 三嶺 本峯 へ最後の登り 三嶺ヒュッテと 塔の丸 丸笹山 剣山 次郎笈 西熊山 天狗塚 方面を振り返る 西熊山と お亀岩避難小屋 雪深くなっている 三嶺が遠くになった。天狗峠への登り途中で 天狗塚 日が傾く 夕日の 天狗塚を見る。 西山林道へ下る途中。
野生動物の生息域です。ご注意下さい。
ツキノワグマに関するサイトは
日本ツキノワグマ研究所
http://ha3.seikyou.ne.jp/home/kmaita/
ツキノワグマ痕跡写真集
http://www.bekkoame.ne.jp/~fujitama/
「山でクマに会う方法 これだけは知っておきたいクマの常識」
米田一彦 著 1996年10月10日 山と渓谷社
赤テープなどについての 私の考え方は ここにあります。
これだけ自然が豊富な 場所に 赤テープのような 所詮は ビニールゴミになる ようなものを 残置しないように したいというのが私の考えです。
(ビニールよりは まだ 木綿の 赤布なら救えるけれど )それでも 付けないのが 一番 でしょう。
山は 登山者だけのもではありません。 山里の人 林業関係者 には ことに 赤テープは 嫌われます。
また 赤テープは あとからくる 登山者の ルートファインディングの 楽しみを 奪ってしまうものなのです。
後から来る人のためにも 地図 磁石 何だったら GPSを 積極的に 活用しましょうと いうのが 私の考えです。
平成16年1月25日 第一版
ご注意
この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。
自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。
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