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HOME山行記録 > 積雪期 >西熊山(1815) 天狗峠 西熊山 東側北尾根経由


積雪期

西熊山(1815) 天狗峠   

西熊山 東側北尾根経由

徳島県美馬郡一宇村
徳島県三好郡東祖谷山村 
高知県香美郡物部村

ここで紹介している山々は、本州の著名山に比べると、登山道や指導標は未整備です。
それは自然が多く残っていて、この山域のいいところなのですが、この山域では、登山者は自己責任での行動が求められます。
●この山域への 交通機関 アクセスはここをご覧下さい
無雪期20分のところが積雪期1時間半から2時間掛かることもあります。
コースタイムはご参考程度にしてください。
●この山域の地形、地質と気象はここをご覧下さい
●二万五千分の一地図  「京上」 「久保沼井」
●この山域の地形、地質と気象はここをご覧下さい

☆ 山行記録の編集方針について  もご覧下さい。

積雪期 獣道コースです。難路が含まれています。未知のルートに挑む 読図力 技術 経験 精神力 体力が必要です。 

自然豊かな 獣道を 利用するところがある ルートです。 
くれぐれも 野生動物と ルートファインディングには ご注意下さい。
途中で引き返すにも 大変な労力を 要する場合が考えられます。
それなりの準備と 装備 体調 などを考慮し 天候を見定めて 自己責任にて 慎重に 行動することが求められます。
●二万五千分の一地図  「京上」 「久保沼井」
平成16年1月18日 晴れ 曇り

イザリ峠登山口 駐車地点 7:15 -- ふるさと林道阿佐名頃線作業道 登り口 8:11 -- 徒渉地点 9:20 --縦走路 12:35 --西熊山 13:00 --お亀岩 13:56 --天狗峠 15:47 --1476P 16:31 ----林道 16:51 --駐車地点 16:57

累計歩行距離12.12km 累計標高差 1327m

前日の 大雪で 祖谷谷は しっかり 雪が積もっている。西山林道イザリ峠登山口に駐車し、出発。ふるさと林道阿佐名頃線終点で 林業用の作業道から山道に入る。久保谷川東俣を徒渉し、尾根に取り付く、登るに従って、雪が深くなる。

深雪のなか、たった今付けられたような 力強い 動物の ラッセルの痕が 所々出てくる。
樹林帯から やっと出て 三嶺が少しの間見えたが すぐにガスがかかって隠れてしまった。

樹林帯を出てからが ラッセルの本番だった。重たい湿雪が 締まって いなくて しっかりと潜る。
縦走路に出る頃 ガスの中に入る。縦走路も 2週間前の 夏タイムで歩けた クラストしたトレースありの状態と まるっきり変わって、降雪直後の 吹きだまりが しっかり できていた。

西熊山山頂13:10「 南の風 6m マイナス3度 ガスが時々 切れる」

お亀岩への下り も ラッセル。

お亀岩の小屋は 光石側から トレースがあったが 縦走路までは 登ってきてはいない。

ここからの登りは しっかり時間が掛かった。ラッセルで苦労し 1時間51分かかって やっと 天狗峠へ辿り着く。

天狗峠15:50 「南風12m マイナス3.7度 ガス 視界 50m位 しっかり遅くなってしまった 今日は ここまでで下ることにする。このラッセルの ペースでは 天狗塚山頂往復は 時間的に かなり厳しい。」

視界がきかない中 西山林道へ 向けて下山。 下りのラッセルは 大分楽だ。

今日は下からのトレースもなく 全日 誰にも 会わず 初トレースが 楽しめた。
コースメモ

2週間前に  三嶺 天狗塚間で しっかりトレースがある状態で すいすい歩けて 何か物足りない 感があったが、今回 降雪直後の機会に恵まれ、予定より短縮の 一部区間に なってしまったが しっかり初トレースのラッセルを堪能でき、十分満足のいく 充実感溢れる 山行となった。


西熊山 東側北尾根には 登山道はありません。獣道を利用させてもらうルートです。かなり ルートファインディング技術が 要求されるコースです。気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し 自己責任で行動してください。



阿佐名頃線から分かれる 作業道は 急速に工事が 伸びています。工事中の作業箇所へは 立ち入りは危険です。
駐車場所などは くれぐれも 工事や伐採作業の邪魔にならないよう配慮され 工事区域への立ち入りには際しては 十分安全には 注意なされるよう願います。


野生動物の楽園地。平和と 静穏を残し  そっとして おきたい気持ちです。



GPS断面図



カシミール(杉本智彦氏作)利用
ようやく 樹林帯を抜ける 三嶺を見る
広い雪原を登る  お亀岩避難小屋
 西熊山を振り返る  稜線
天狗峠 標識 風速12m/sec

野生動物の生息域です。ご注意下さい。
ツキノワグマに関するサイトは

日本ツキノワグマ研究所
http://ha3.seikyou.ne.jp/home/kmaita/

ツキノワグマ痕跡写真集
http://www.bekkoame.ne.jp/~fujitama/

「山でクマに会う方法 これだけは知っておきたいクマの常識」
     米田一彦 著     1996年10月10日 山と渓谷社


赤テープなどについての 私の考え方は ここにあります。

これだけ自然が豊富な 場所に 赤テープのような 所詮は ビニールゴミになる ようなものを 残置しないように したいというのが私の考えです。

(ビニールよりは まだ 木綿の 赤布なら救えるけれど )それでも 付けないのが 一番 でしょう。

山は 登山者だけのもではありません。 山里の人 林業関係者 には ことに 赤テープは 嫌われます。

また 赤テープは  あとからくる 登山者の ルートファインディングの 楽しみを  奪ってしまうものなのです。

後から来る人のためにも 地図 磁石 何だったら GPSを 積極的に 活用しましょうと いうのが 私の考えです。 

平成16年1月19日 第一版
平成18年8月15日 更新

ご注意
この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。
自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。

http://www.lnt.org/


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