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標識変遷


★山頂などにある標識は風雨雪に晒されるものです

デジカメで写真を撮りだし始めた、平成十二年頃からの標識の変遷を見比べてみました。
昔の 営林署(今の森林管理署)などの標識でも 何年かで変遷しています。
ましてや 私製標識の 類は 山頂にあってもすぐ 風雨に負け倒れ 色褪せ 朽ちてしまうものです。

大勢の登山者が 山に登っている現状では たとえ記念だからと 軽い気持ちで私製標識などを 残置することは チリも積もれば 山となる結果になります。
「私製標識」は残置すれば所詮ゴミです。 記念写真撮影後 お持ち帰り下さい。

★標識の写真

石の立派な私製標識が設置されたが 一年後はこんな具合になり 
今では跡形もなくなっています
錆びにくいステンレス製の私製標識も 今はありません
平成十二年には真新しい標識も 翌平成十三年 色褪せ
更に 風雪に刻まれ 平成十六年 貫禄が出てきました
平成十二年 こんな標識がありました 翌年倒れていました
平成十三年十月 旗が立っていました 平成十六年八月十四日
平成17年7月 また新しい山頂標識 高ノ瀬(1740.8m)の山頂
西熊山山頂付近に標柱だけ残った標識だが
それなりの役割は十分果たしている。
平成17年秋新しい私製標識ができていたが、
裏面には ギッシリと自己PRが書かれていた。
要するに 落書きと 全く一緒だ。
平成19年5月 新しい標識 西熊山 平成19年 5月 新しい標識 三嶺
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★平成十二年以前

標識変遷 山頂別 
平成十二年より以前の 銀塩写真の山頂の標識を 見てみると 永くあるものはあまりないと感じます。
往時 盛んだった 山岳会 山の会の 標識は いつのまにやら 朽ち果ててしまっています。
山岳会の自己顕示として勢力を誇示する気持ちがあったのでしょうが、はかないものです。

山頂標識があろうがなかろうが 山の名前など 所詮人間が勝手に付けたものです。
山の名前は 地図を 見れば 良いことなのです。どうしても 標識がないと 記念写真を撮れないというのなら 自分で 紙の画用紙でも用意して 写真撮影用の 私製標識を持ち歩いたら 良いのだと思います。

おなじこと 赤テープの類についての 私の考えは ここにあります


今では著名山ブームで有名山ばかりしか登らないかと思われる深田久弥氏であるが、生前は 登山道のない山にも 勿論 数多く登られている。
深田氏一行が ある県の あまり知られていない山で 登山道などない 山に 藪を漕ぎ分け苦労して登った時 やっと山頂に辿りつくと 某山岳会の標識があり このような山の頂のような 神聖な場所に この様な標識を残置するとは 不見識だと 憤慨され すぐに私製標識を撤去された。そして そもそも 登山者は この様な山に登るときは 登山者は みな山の名前ぐらいは 心に刻み込んでおいて登るべきだ という紀行文を残されています。



著名山なら 今では私製標識 どころか 公的機関による 多くの標識で 迷うことないぐらいになっているでしょうがマイナーな山 あるいは 登山道のないところでは 私製標識は 却って危険です。

先日 テレビで 大分県くじゅう連山三俣山で 私製標識のつけられた「私製登山道」(舞鶴尾根新道)が危険で閉鎖されるという報道がありました。

本来は 登山者がルートの難易度を自分の 実力を 考えて ルートの選定をしなければいけないのでしょうが、ウェブサイトなどで ここらをどう表現するのか 不用意に誤解を招かないようにするにはどうしたらよいか 考えて公開するのは 実際難しいことだと思います。
初め 善意で 公開し 善意で私製標識でも付け 刈り払いし ハシゴでも付けたのでしょうが 結果的に 不用意な登山者を難ルートに導き 安全でない 結果となってしまうのは 一番 気がかりなところなのです。

実は 編集方針にもありますが ここら辺が一番 頭をなやます ところなのです。
気を付けなければと いつも 思っているところなのです。

一般道と 難路とを きちんと 区分けすることが必要でしょう。 本来 登山道でないところが 登山者が バリエーションルートとして 楽しむのなら良いのですが、不用意に 未経験者が 難路に入りこまないためには テープとか 私製標識などとかは 付けるべきでないし ましてや 「善意の刈り払い」など絶対にしてはいけません。
このような ことが 未経験者を簡単に 抜き足ささぬ 所に 追い込むようになります。

初めから 標識などなければ 迷い込みなどないのですが、標識があれば 一般道として 認識されてしまいます。

無闇やたらと 標識テープを付けないこと これが 不用意な事故を 招かない 安全な方法なのかもしれません。




遭難事故ががあると まず 警告板 が出てきます。

★森林管理署の標識

森林管理署の標識も 風雨に晒されて痛みが 激しいのか 何年かで変わってしまうものです。

三嶺 天狗塚 光石登山口 標識 2004年版
2003年版とを見比べてください。

吾が手植樹 巨木となりて 花咲けば
夢かないしも 老のにぎわい

★自己顕示


「テープを含めて、私製のあらずもがなのの指導標には、私は自己顕示の臭みを感じて好きにはなれない。山は登らせてもらったことを感謝し、なにも残さずにそっとたち去るのが本当ではないだろうか。」
   横山厚夫 「低山を歩く」1995年6月 山と溪谷社

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平成16年8月24日 第一版
平成17年11月23日 更新


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