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積雪期

三嶺(1893) 西熊山(1815) 天狗塚(1812)    

三嶺 北西尾根 1806P経由

徳島県美馬郡一宇村
徳島県三好郡東祖谷山村 
高知県香美郡物部村

ここで紹介している山々は、本州の著名山に比べると、登山道や指導標は未整備です。
それは自然が多く残っていて、この山域のいいところなのですが、この山域では、登山者は自己責任での行動が求められます。

●この山域への 交通機関 アクセスはここをご覧下さい
無雪期20分のところが積雪期1時間半から2時間掛かることもあります。
コースタイムはご参考程度にしてください。
●この山域の地形、地質と気象はここをご覧下さい
●二万五千分の一地図  「京上」 「久保沼井」

☆ 山行記録の編集方針について  もご覧下さい。

積雪期
三嶺(1893) 西熊山(1815) 天狗塚(1812) 三嶺 北西尾根経由

ふるさと林道 阿佐名頃線 1806m峰経由

積雪期 獣道コースです。難路が含まれています。未知のルートに挑む 読図力 技術 経験 精神力 体力が必要です。 
自然豊かな 獣道を 利用するところがある ルートです。 
くれぐれも 野生動物と ルートファインディングには ご注意下さい。
途中で引き返すにも 大変な労力を 要する場合が考えられます。
それなりの準備と 装備 体調 などを考慮し 天候を見定めて 自己責任にて 慎重に 行動することが求められます。

●二万五千分の一地図  「京上」 「久保沼井」
平成21年1月24日 雪 曇り
三嶺(1893) 西熊山(1815) 天狗塚(1812)
【コースタイム】
西山林道 駐車地点出発 6:34---西山林道イザリ峠登山口  6:52---- ふるさと林道阿佐名頃線から取付 7:47--1806m標高点 10:10 --縦走路にでる 10:24-- 三嶺 (10:36-10:57) ---西熊山 (12:10-12:29) --お亀岩 12:49 --天狗峠 綱附森分岐 13:34 --天狗峠西山林道分岐 13:44---天狗塚山頂 ( 14:08-14:24 )--天狗峠西山林道分岐 14:51 ---西山林道イザリ峠登山口着 15:43--- 西山林道 駐車地点到着 15:58
平成20年12月6日
三嶺(1893) 西熊山(1815) 天狗塚(1812)
【コースタイム】

西山林道イザリ峠登山口 出発 6:52---- ふるさと林道阿佐名頃線から取付 7:39--1806m標高点 9:38 --縦走路にでる 9:55-- 三嶺 (10:08-10:32) ---西熊山 (11:53-12:11) --お亀岩 12:32 --天狗峠 綱附森分岐 13:11 --天狗峠西山林道分岐 13:24---天狗塚山頂 ( 13:50-14:11 )--天狗峠西山林道分岐 14:34 ---西山林道イザリ峠登山口着 16:02
平成16年1月31日 快晴

イザリ峠登山口 駐車地点 6:10 -- ふるさと林道阿佐名頃線作業道 登り口 7:01 --1806mピーク 11:39 -- 三嶺 (12:19-12:53) --西熊山 (14:38 -15:00 ) --お亀岩 15:16 --天狗峠 16:04 -- 天狗塚山頂 (16:24-16:37) -- 天狗峠 16:55 -- 1476P 17:22 ---登山口駐車地点 17:45

累計歩行距離 16.09km 累計標高差 1609m

西山林道イザリ峠登山口に駐車し、出発。ふるさと林道阿佐名頃線終点で 林業用の作業道から取り付く。
天気は快晴で祖谷谷を隔てた対岸の矢筈山系などが、日の出に赤く染まって見える。

 雪は かなり 増えてきたが、まだ締まっていなくて、しっかり潜り、ラッセルが続いた。

時折 雪面につけられた野生動物のトレースを利用させてもらうが、 入れ替わり 立ち替わり 縦横につけられていて、山稜伝いには、繋がっていない。

登るにつれ積雪量も 更に増え、 1806mピーク北面の急な登りは かなりのラッセルで 遅々として進まなかった。

やっと1806mピークにでると すべて 雪で埋まっていた。
天狗塚方面とくに 西熊山 北面が よく見える。いやしの郷なども谷底に見える。

いったん鞍部へ くだり また登り出すが 風で雪が吹き飛ばされ薄くなったところが多く、ズボズボ潜り、1月3日ホワイトアウトで苦労した時より、晴天の今日の方が、時間的には 掛かる状態だった。西峯上部の雪原状の所へ出てやっと順調に進み 三嶺天狗塚間の縦走路へでた。

 12:19 三嶺山頂へでる。名頃からのトレースは無かった。
12:39三嶺山頂 「-4度 北の風5m 快晴の穏やかな天気だ。剣山はじめ矢筈山系、笹ヶ峰、石鎚山系などすべて見える」

このあと天狗塚へ縦走開始。

フスベヨリ谷からの道が稜線に出るところは 北側からの 雪の張り出しが多くなってきていた。
平均 先週に比べ 張り出しは南面にかけて多くなっていた。

 西熊山へは 夏道でなく 稜線伝いでいった。

西熊山をこえ お亀岩の先で 今日初めての 登山者2名に出会う。
天狗峠から下ってきていたので ラッセルの 礼を言い、これから 今日 初めて 他人のトレースを利用させてもらうことになった。

おかげで 比較的楽に 天狗峠へたどり着いた。

今日は 天候が良かったせいか 峠には 西山林道からの沢山のトレースがついていた。

時間的には遅いが天候が安定しているので  天狗塚山頂へ往復する。

トレースがあると  ルートファインディングなどの楽しみもなく 面白味に欠ける所があるが、時間的には楽が出来る。しかし やはり 少々物足りない。

天狗峠から 一気に 下り、 何とか 日のあるうちに  西山林道 登山口に降りた。

☆ コースメモ

雪山はトレースがあるとき とない状態では まるっきり違うと 再認識しました。
初トレースのラッセルがあったら かなり完全燃焼の充実感溢れるものとなりますが、時間は掛かります。
反対に トレースがあり すいすい行ける時は 時間は夏タイムで 効率的ですが なにか 物足りなさを感じます。



雪山の 面白さは 雪の状態の変化です。

天候 気温 風 などの条件は違いますし、更に積もった 新雪の状況が 締まり雪の上に どのくらい積もるか 北面 南面の場所の違いなど 同じような状況は なかなか 有りません。いつも変化しています。

先週と今週とでは 稜線の 雪の状態 は しっかり違っていました。
先週 マイナス10度 が 今週 マイナス4度と かなり上昇していました。
 
一日の上でも 朝方の 冷え込みで クラストした状態と 昼からの 気温の上昇で 雪が腐ってくるのでは 大分違います。
雪が多くても 藪が埋まり 締まっていったりすると 潜りが少ない場合もあり ラッセルには苦労しない場合もあります。

反対に 雪は少なくても しっかり潜る上に 藪こぎ迄加わり  ラッセルと ダブルで苦労する 場合もあります。

更に人為的な問題として トレースの有無など 雪の状況次第で いくらでも変化するのが 雪山です。


三嶺北西尾根は 登山道はありません。獣道を利用させてもらうルートです。かなり ルートファインディング技術が 要求されるコースです。気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し 自己責任で行動してください。

長いコースなので、 積雪状況によっては、時間が掛かるような場合があります。


阿佐名頃線は工事中です。
作業道は 工事中の作業箇所へは 立ち入りが 禁止されるかもしれません。

駐車場所などは くれぐれも 工事や伐採作業の邪魔にならないよう配慮され 工事区域への立ち入りには際しては 十分安全には 注意なされるよう願います。


野生動物の楽園地。平和と 静穏を残し  そっとして おきたい気持ちです。


GPS断面図



カシミール(杉本智彦氏作)利用


 1806P 後は 寒峰 烏帽子山 落合峠


三嶺ヒュッテ 後は 塔の丸 丸笹山 剣山 次郎笈


お亀岩付近 後は西熊山 


日が傾き 天狗塚の影 三嶺 剣山 次郎笈も見える


☆雪の三嶺 天狗塚間 の縦走路の積雪状況は 刻々変化します。

一週間前 と見比べてください。

赤テープなどで ポイントを固定するのは 雪山では あまり意味のない 事だと思います。
その時 その場所 で とりうる一番安全確実なのは 何処だろうか 積雪状態を 常に 判断しながら ルートファインディングすることが大切なのです。


 平成16年1月24日 三嶺-大タオ 縦走路  平成16年1月31日 左と同じ箇所 一週間後
平成16年1月24日 西熊山山頂付近 西側 平成16年1月31日 左と同じ箇所 一週間後
平成16年1月24日 お亀岩-天狗峠  平成16年1月31日 左と同じ箇所 一週間後


ツキノワグマに関するサイトは

日本ツキノワグマ研究所
http://ha3.seikyou.ne.jp/home/kmaita/

ツキノワグマ痕跡写真集
http://www.bekkoame.ne.jp/~fujitama/

「山でクマに会う方法 これだけは知っておきたいクマの常識」
     米田一彦 著     1996年10月10日 山と渓谷社

赤テープなどについての 私の考え方は ここにあります。

これだけ自然が豊富な 場所に 赤テープのような 所詮は ビニールゴミになる ようなものを 残置しないように したいというのが私の考えです。

(ビニールよりは まだ 木綿の 赤布なら救えるけれど )それでも 付けないのが 一番 でしょう。

山は 登山者だけのもではありません。 山里の人 林業関係者 には ことに 赤テープは 嫌われます。

また 赤テープは  あとからくる 登山者の ルートファインディングの 楽しみを  奪ってしまうものなのです。

後から来る人のためにも 地図 磁石 何だったら GPSを 積極的に 活用しましょうと いうのが 私の考えです。 

平成16年1月31日 第一版
平成21年1月24日 更新

ご注意
この登山道は十分には整備されていません。険しい山道が続いています。
気象条件やあなたの技量と体調をよく考えて、適切な装備を準備した上で、くれぐれも慎重に判断し自己責任で行動してください。
自然へのインパクトを出来る限り少なくするよう心がけましょう。

http://www.lnt.org/



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