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夢を持ち続ける、75歳の再チャレンジ


★「それにしても、本当に世界最高峰の山に登れる資格があるのか、」三浦雄一郎著より


「それにしても、本当に世界最高峰の山に登れる資格があるのか、そう思ってしまう登山者がいるのにびっくりする。特に この渋滞を引き起こしている先頭の3人グループに対しては、この疑問を感じずにはいられない。

私もプロの登山家ではない。スキーヤーであり、アマチュア登山家でしかも70歳という高齢だ。資格があるのかといわれれば、以前は?マークもついたと思う。だからこそエベレスト挑戦は、なるべく迷惑をかけることなく自分の力で登らねばと、5年間という時間をかけてきた。高所でのトレーニングも十分できたと自負している。5000m級の山のから順々にスタートし、6476mのメラピーク、6186mのアイランドピーク、8201mのチョー・オユーと5000m以上の山に6回の遠征を組み、エベレスト登山の資格があるかどうかを試してきたつもりだ。その上で、大丈夫という自信をつけてこの地までやってきたのだ。

アマチュアで高齢となれば、周囲への負担なしで行くことは絶対に無理だ。荷上げ、ルート作りなどなど、助けてもらわねばならない部分はいっぱいある。しかし もっとも肝心なのは自分自身の体力と登攀技術、そして気力だ。「シェルパさえいれば大丈夫、体力や技術がなくても登頂できる」。一部にはこんな考えで挑戦する人もいるのではないだろうか。それほどエベレストは甘くはないのに。

だからこそ、南東稜の下部で待たされているときは、腹が立った。アイスフォールの入り口で、自分でアイゼンを装着できずに渋滞を引き起こしていた登山者がいたことを思いだし、いままた、ロープをつたえればさほど難しくない南東稜の斜面を登れず、長い渋滞を作らせた登山者がいる。しかも登攀に時間がかかる者は、後方からの登山者に道を譲るという山のルールも知らない。ましてや、彼らは私よりずっと若い。

待たされていることに、単に腹を立てているのではない。8700mで渋滞するということは、登頂の断念や、下手をすれば死にもつながることなのだ。」

  三浦雄一郎著 「 高く遠い夢 70歳エベレスト登頂記 」 双葉社 2003年7月10日初版

★「いきなり」 より 大事なのは 順序よく ステップバイ ステップで 一歩づつ 登ることだ

今日では エベレストでも 渋滞するぐらい 登山の能力が低い登山者がヒマラヤの高峰である「著名山」エベレスト」に登ろうとするらしい。

どうしても 登りたいのなら 三浦雄一郎氏が積んできたステップ バイ ステップの積み重ねという 順序があるのである。
いきなり 高い山を登ろうとするから 無理がでてくるのである。

それなのに なぜ無理してまで どうしても登ろうとする傾向が あるのか?
そんなに 世界最高峰という著名山への憧れがあるのだろうか?

そりゃ 最高峰へ 登るのは 抑えきれないものがある のは 本当だろう。
より高く、高山へのあこがれを持つことは素晴らしいことだ。

しかしそのためには きちんとした手だてが必要なのだ。

登山はステップを踏んで高みに登っていく。
どうしても 登りたいという 強い意志を持ち続けるかぎり、 登山者は 高みに近づいていく。

三浦氏のように きちんとした 順序を踏めば 70歳でも チャレンジできるのである。

三浦氏再度登頂へ75歳の再チャレンジ

2003年70歳で世界最高峰エベレストへ最高齢登山。
最高齢サミッターとなられた三浦雄一郎氏は2008年75歳で中国側から再登頂を目指す。

高齢者のチャレンジとして、素晴らしい記録である70歳登頂であったのに、更に目標は続いていく。

『----サムエル・ウルマンの詩の一節、「青春とは心の若さである」という考え方に共感します。
年をとるとどうしても気持ちの部分が弱くなってしまいますけど、
勇気だとか情熱だとか、奮い立たせるぐらいの強烈な夢を持つことが大事なのではないでしょうか。』
”三浦雄一郎アンチエイジングへの挑戦”『山と溪谷』2006年4月号

70歳で登られたとき、山頂到着が予定より、少し遅れて、頂上で今ひとつ視界がきかなかったのが、とても気がかりで、次の再チャレンジにつながったとか。

一つの山が、また次につながっていく。
そう 登山とは、つねに 夢を追いかけることなのでしょう。

★一歩づつ登りつづける

三浦氏には エベレストは70歳までまっていてくれた。
そしてまた次の75歳の夢へと続く。。。

『夢は持ちつづけることだ。諦めずに向かっていけば、きっと叶う。
そう信じ、そう念じて、一歩づつ登りつづける。。。。いつか夢の山頂へ』

三浦雄一郎著『高く遠い夢 70歳エベレスト登頂記 』 双葉社2003年

2007年5月

75歳の 三浦氏は 再び エベレスト山頂に到達した。

いつまでも 夢を持ち続けること。

まだ まだ 夢は続く。。。。


2006年3月28日 第1版
2008年5月27日 更新

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