「趣味の山歩き ますます深くなる近くの山域」 趣深山 Copyright(c) 2002-2011
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★夜道 川だち 馬鹿がする
昔 山中での 夜間の行動は 大変 危険とされていました.
ですから 日の暮れない内 遅くとも 午後三時くらいに ベースに帰着するのが 山の常識とされてきました。
早立ち 早着は 大原則で 夜間 積極的に 山道を 歩くような危険なことは避けるのが 常識でした。
今日でも 基本的に このルールはかわっていません。この基本は 生きています。
視界が制約される 夜間の行動は 山では危険が一杯で やはり避けるのが 原則であって、余裕をもって山小屋とか 野営地などの 宿泊地や 登山開始地点へ 帰着するような 山行計画が 一番正しいことです。
★日暮れて 道を急ぐ
漆黒の闇 となるような 山中での 夜間の行動は人間に 恐怖心をあたえるものです。
行動時間の長い 山行では 日の短い晩秋とか 冬季など 日暮れ近くなって 日が傾き出すと 遅々として進まないことと 先の道のりがとても長く感じられ 気持ちが 絶望的になったりして 精神的な 焦りがでます。
が 道を急いだところで 日暮れまでには ベースに帰着できないときは 「夜道に 日は暮れず」 の 気持ちで 日が暮れても焦らないことです。
道を多少急ぐ程度で 目的地の宿泊地 出発地点などに 到着できるようなら ひたすら 焦らずに しっかり 足下に注意しながら 一歩一歩 歩いて いけばよいことです
よくあることは えてして 日が傾くと 気持ちが焦り 道迷いとか 足下が狂うとかの 気持ちの焦りから派生的に出てくる 突発的な出来事に 陥ることです。
日暮れて道遠し のときは 「野宿(ビバーク)」 とか 「ナイター」が必要になってくることになります。
★夜間移動の注意点
夜間行動は 登山の教科書では 危険で止めた方がよいとしか 書かれていない場合が殆どですが 登山以外の本で 夜間行動について 適切なアドバイスを しているものもあります。
「夜間移動の 注意点
夜間 未知の土地を越えていくのは 大変な 危険性をはらんでいるがが、緊急の場合や、砂漠などで夜間の方が楽に移動できる場合には 必要となるだろう。
夜は 完全な暗闇ではなく、戸外で視界が全く損なわれてしまうということはない。だが ものを はっきり見るということはむずかしいので、方向感覚が失われやすく、迷ったような気になってしまう。--------
夜間に 物を見るときは、見たいものを直視するのではなく 少し横を見るとよい。どんな物でも 黒いかたまりの中心を見て見分けるのはむずかしいが 端の部分はもっとはっきり見えるし、暗いところでは視野の端にある物の方がより目立って見えたりする。
暗闇では 耳がよいセンサーとなる。-----
暗闇では ゆっくりと歩き 全体重をかける前に一歩一歩試す。
坂を下りている時は すり足で降りる。」
「暗闇に 目を慣らす
目が暗闇に慣れてしまうと 夜目がきくようになり だんだんよく見えてくる。目が闇に慣れるまで30-40分くらいかかる。」
「SASサバイバル・ハンドブック」 ジョン・ワイズマン 並木書房 1981
軍事上の用語として 古来から 「夜襲」は 重要な 戦術であったが、 今日 夜間の光線を 電子的に増幅する暗視装置などが発達して 夜間の行動を自由自在に行えるようになって 今日の軍事行動は暗闇を積極的に利用して行動するのが 以前より容易になっているらしい。
★マタギ流 夜道の歩き方
マタギは夜道でも昼のように歩く。
「熊を追いかけているうちに暗くなることはよくあること。しかし 暗いからといって懐中電灯をつけると 熊に警戒されるばかりでなく、かえって視野が狭くなってまわりが見えなくなるので、つけないで歩いてしまう」
「映画館と同じでいきなり暗いところに入ると見えないけれども、少しずつ暗くなる場合は目が慣れるから結構見えるものです。」
しかし 一度でも懐中電灯をつけると瞳孔がが閉まり、懐中電灯を手放せなくなる。
「目が闇に慣れたといってもあくまでぼんやりとしか見えない。足は沢を渉るようにゆっくりとすり足で探りながら歩くといい。」
「 マタギに学ぶ登山技術 」 1991年 工藤隆雄著 山と溪谷社
暗闇に 目を慣らすこと これが基本です。
それでも 落ち着いて ゆっくりと すり足で歩く。
★落日とともに
落日とともに、自然界の闇は圧倒的な存在感で私たちに迫ってくる。
五感のうち、行動力のほとんどを眼に頼っている人間は、本能的に漆黒の世界を恐れてしまう。
風に揺らぐ森の木々や満天の星は暗さに慣れた眼にしか映らない。
明るすぎる 光は結局、大切なものを見えなくしてしまう。
「フィールドモノ講座」 1996年 平山隆一 並木書房
★日暮れて 道遠し
精神的にもタフさが無いと 漆黒の闇に うち負かされてしまいます。
日暮れて道遠し の状態で 歩み続けられるように 精神的に 鍛えておかなければなりません。
すぐ 近くの 森の中で、鹿や狐、狸、鼬(イタチ)、モモンガあるいは 梟(フクロウ)虎 ,鶫(ツグミ)、夜鷹、野ジコ、などの動物たちが密かに行動している。闇の中でいくつもの目が光り、落葉や芝を踏む音が大きく響く。
こうした素性のしれた 森の住人以外に、得体の知れない 物性(もののけ) や 魑魅魍魎(ちみもうりょう)の気配を感じることもある。視界を奪われた分聴覚や 五感を超えた感覚が鋭敏になっている。それは、自分が無防備でいることの恐怖心より、すでに森の一員として同化し始めていることの現れだ。
「遠藤ケイの野外生活手帳」 遠藤ケイ著 1997 日本放送出版協会
★進化する ランプ
原則は 夜間行動は 避けるのが原則です
もしものとき 灯りを使う時には 足下には ご注意下さい。
- 洞窟探検(ケービング)の方達にとって ランプは生命線です。何種類かランプを持ち 予備電池 予備球を必ず持つようですが、常時 夜間にかかる山歩きをする場合は ケービングに見習って 装備を考えることも必要なのではないだろうか。
- 予備電池を持っていても 漆黒の闇の中や悪天候などのもとで 電池交換するのは 本当に大変なのです。
- 電池切れ 玉切れなどや 故障した ランプ類で パニックにならないように 夜間登山を計画するなら はじめから 二つ以上ランプを持つと 心強いのです。
- 夜間 雨の中 使っていて漏電状態となって 故障することがあました。 防水性が問題になることもあります。
- 最近は 玉切れのない LEDランプの 進化が著しく とても明るいのが出てきています。
- 明るいと 電池の消耗が激しいので 注意が必要です。LEDは玉切れの心配はないが電池切れにならないように 電池残量に気をつける必要があります。
- 足下を照らすだけのと 夜間積極的に 行動する場合 必要な サーチ(探索)が出来るのとわけて 考える必要があります。
- マタギから学ぶことは 明るすぎると かえって 瞳孔が閉じて 暗闇のまわりが見えなくなることです。 暗闇に 打ち勝つ 精神力と 冷静さ これが 本当のことでしょう。
★ランプコレクション
ランプ コメント プリンストンテック
ユーコンHL
1w LEDと
5millimeter 3個LED切り替え
かなり明るい
単三 三本プリンストンテック
コロナ
LED 八個
単三 三本
明るい 軽い
プリンストンテック
IMPACTXL
LED
単三 四本
十分明るいので
サーチが出来るプリンストンテック
マトリックス
LED 三個
明るいのが出て
使わなくなったプリンストン テック
ソロ
明るいのが出て
使わなくなったブラックダイヤモンド
ジェミニ
単三 三本
メインはハロゲン
補助用にLEDも付いているペツル
ミオ5
単三四本
LED五個は 手元 足下用
クセノン球は まずまずの明るさマグライト
単一二本
しっかりした作りで
重いが 明るいミニマグライト
単三 二本
LEDにかえてあるので
電球玉切れ無し
長時間 使用可能(暗い)
スタンドを建てると
テント 山小屋内で 常夜灯にもなる
足下だけを照らすのには有効ミニマグライト
単三 二本
LEDにかえてある
電球玉切れ無し
長時間 使用可能だが 暗い
自作で
肩から吊り下げて使うように改造
補助的に足下だけを照らすのには有効
懐中電灯
玉切れ
接触不良などトラブル多い
単一 二本
防水性なし一般的に 明るいLEDなどは
電池の消費が大きいので 電池も早くなくなります。
暗いLEDは長時間使えます。電池切れに予備電池が欲しいです
リチウム電池
長期間 保存性が良い
氷点下二〇度まで十分使える
しかし ちょっと高い
充電式電池は とても経済的ですが
自己放電が大きく
保存している充電式電池はいざ使うとき
電池切れとなる可能性があります。
充電式電池は充電して直ぐ使う
常時使用の分には良いが
ずっと保存しておく
予備電池などにはリチウム電池は心強い。
★明るければ 良いというものでもないが
●ギンギラギンに明るくしている 食堂
●間接照明で少し暗くして テーブルのの上にローソクの灯りがついている、ような、雰囲気を大事にするレストラン
同じものを 食べても 雰囲気よく食べると おいしく感じられるものかもしれません。
ただ 明るければ 明るい程良い というものでもないのです。
明るすぎると かえって 瞳孔が閉じて 暗闇のまわりが見えなくなります。
目を慣らし 漆黒の闇に 慣れ 暗闇に 打ち勝つ 精神力と 冷静さ が欲しいものです。
2005年3月6日 第1版制作
2005年3月7日 改訂増補
http://www.lnt.org/
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