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SPOT (Satellite Personal Tracker )


SPOT (Satellite Personal Tracker )

SPOT (Satellite Personal Tracker ) (SPOT Satellite Messenger)
はgpsでえられた 位置情報に加えて、
メッセージを伝え 救難信号を 発信することができる 携帯端末である。

SPOT社は 2007年設立。Satellite Personal Tracker

http://www.findmespot.com/home.aspx




SPOT 

BLOGの記事 その1 その2 動画

PLB

PLBと呼ばれる 位置情報を含んだ 救難信号を発信できる 携帯端末 システム。


たとえば ACR社の 左記の製品は GPS位置情報含む緊急救難信号を送信できる。

SPOTは 
位置情報含む(911の)救難信号の他に 
トラッキング 機能 メッセージ 伝達などもできる。

http://shumiyama.html.xdomain.jp/gps/rescue-2004-2.html

Review 「SeaKayaker」Kristen Greenaway 氏



『SeaKayaker』 2008年8月号

■Kristen Greenaway 氏の Review。

SPOT (SPOT Satellite Messenger)についての正確で 詳しい review記事。
(PDFファイル)
http://www.findmespot.com/downloads/SeaKayakerAug08.pdf

5日間のカヤックのレース。携帯電話が通じないところでも 、トラッキングモード、マニュアル OKで 位置情報を確実に伝達できた。家族やレースレポーターは グーグルアースで 今どこにいるか リアルタイムに 見ることができた。

救難911信号 は 遠くで遭難しても 一応は 機能するとはいえ やはり レスキュウまでの 時間は それなりに かかり 気をつけなくては いけない。

2008年2月 カナダ人パドラー が オーストラリアの海域で遭難した時 911発信から レスキューが 到達するまで 5時間かかった。

ダッシュボードでなく 屋根のある 車の中とか 深い森 では うまくいかないことがある。
など など

色々な 弱点も紹介している。

信頼性の点で 結局 従来からある PLB パーソナル ロケーター ビーコンも 同時に持っていくとか 出ている。



911の救難信号発信機能だけでは 、PLBとの違いは 少ない。



BLOGの記事 その6

Andrew Skurka 氏

長距離バックパッカーとして有名であるAndrew Skurka 氏は2008年夏のアイスランドで SPOTを使った。

Andrew Skurka 氏ウェブサイト
http://www.andrewskurka.com/index.php
SPOT Satellite Messenger - Product Review
http://www.andrewskurka.com/advice/reviews/spot.php

「元気だ (I am OK )」
母親など家族、や友人に いらぬ心配をかけないために携行したと書いている。

なるほど グーグルマップに 位置情報が書き込まれている。


アイスランドの紀行

動画

装備一覧表にもSPOTがある。それにしても全部で11ポンド(4.9kg)とは軽い。


贅肉を切り落としたSPOT 「母親、家族や友人のために」

アイスランドへ持っていったSPOTも もとは 7.3オンス(207g)の機器だが 6.8オンス(193g)まで 軽量化。  

Andrew Skurka 氏は
一般的に  6.5 to 8 pounds(2.9-3.6kg)の軽量の荷物で
一日に 35-45 miles(56-72km) 歩くという驚異的な
ウルトラライト・バックパッカーである。

長距離記録

グレートウエスタンループは6875マイル (11062km)地図
ナショナルジオグラフィックから賞をもらった。

BLOGの記事 Andrew Skurka 氏 

Backpacker Magazine 2008 Editors’ Choice Award


左記は3月号だが
「バックパッカー」誌 2008年4月号には

【記事 要旨】
http://www.backpacker.com/

SPOTサテライト メッセンジャー は
オプション契約のトラッキングサービスで 簡単なボタン操作で10分ごとに グーグル地図の上へ トラックを 表示し 保存できます。

携帯電話が使えない ような場所でも、 衛星電話は使えるが 重たいし、高価だ。

(いままでのACR社製などの)PLB (パーソナルロケータービーコン)は軽量だが レスキューの緊急信号しか送信できない。

その点 SPOTは  完全防水で堅牢。そのうえ、 軽いし 電池の持ちはいい。

厳しい条件の下での、手荒な扱いにも耐えて、確実に作動するなど、信頼性は高い。

 救難用のPLBの機能の他にも 現在位置情報や 現在の状況など 多くのメッセージを 簡単に 送信できて、従来のPLBでの 多くの問題を すべて解決してくれた。

SPOT受賞

Backpacker Magazine 2008 Editors’ Choice Award


BLOGの記事 その3

SPOTの特徴

■結論

GPS機能を持った携帯電話が出回っているが、電波が届かないところでは 圏外となる。

サテライト パーソナル トラッカー SPOTの最大の特徴は 

普通の携帯電話が圏外の場所でも 高価な 衛星携帯電話を使わなくても

従来の (位置情報含む)PLBの救難信号発信機能に加えて
 リアルタイムに  トラッキングした 現在位置やメッセージなどを ほかの人に 知らせる 機能が とても簡単に 安価に 安定的に 提供できるということだ。

トラッキング込みで 年170USドル。


SPOTは 有名なアドベンチャーレース PrimalQuest でも使われている。

過酷な アドベンチャーレースとして定評のあるプライマルクエスト (PrimalQuest 2008) モンタナ でもSPOTは活躍した。

PrimalQuest 
http://www.ecoprimalquest.com/wp-primal/
http://www.ecoprimalquest.com/leaderboards-and-tracking/map.php




チームの位置情報。

各 チーム の現在位置がリアルタイムにわかる。


選手のリポートには 正常にうまく稼動したと報告されている。
BLOGの記事

気になるのは 法的な問題



左が 稼動範囲のカバレッジで

両極 インド洋 太平洋など
地球全体からすれば まだ 抜けているところが 多く、決してワールドワイドなサービスエリアではない。

範囲はいずれ広がるだろうが、

そして
一番難儀なのは

SOSとなる緊急信号については
国際的な協定があって 問題は少ないとしても、
そのほかの
発信できる端末には各国 それぞれ 電波管理上の法的 制約があること。

ことに

日本国内では 日本における「コスパス・サーサット用ビーコンに関する規則の概要
http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/gmdss/cospas_sarsat/beacon-reg(ja).htm
など 規制がきつい。

EPIRBs (非常用位置指示無線標識)
ELTs (航空機用救命無線機)
PLBs (個人救命用携帯無線機) 「航空機用携帯無線機」を除き 個人用は駄目。

ケニア 約20頭がGPSつきの首輪


『現在、サンブルとライキピアの生息地では、約20頭がGPSつきの首輪を装着している。

衛星から受信したゾウの位置情報が、ケニア最大の携帯電話会社「サファリコム」のSMS(ショートメッセージサービス)で1時間ごとに送られてくる。

最新モデルの携帯電話は軽量で、電池が長持ちするし、コストも安くて済む。

要するに、20頭のゾウたちが携帯電話を持ち歩き、毎日1時間ごとに「ハーイ、私は今、ここにいるよ」と電子メールで連絡してくるようなものだ。』

ナショナルジオグラフィック 日本版 2008年9月号
「大家族で暮らすゾウ」デビッド・クアメン



本来一番 いいのは 衛星携帯電話だが

最近のヒマラヤ登山では 衛星携帯電話が活躍していて 
山頂からのリポートや気象情報や 本国との情報交換 遭難救助 などで大きな役割をはたしている。

SPOTのOperating Altitudeは-300ft to +21,000ft
でヒマラヤなど7000m以上は想定していない。

http://www.everest.co.jp/sat/sat_mountain.htm
http://www.everest.co.jp/sat/

2008年K2で大量遭難があった時にも 遭難者からの衛星電話で 位置が推定できた。

だが 衛星携帯電話は いまだ高価で 電池寿命は短く 普及には 電波法という法的な足かせがある。

総務省総合通信基盤局

参考

衛星携帯電話サービスをご利用される方へ 総務省総合通信基盤局

(1)日本国内又は日本籍船で使用することができる衛星携帯電話のシステム名と電気通信事業者名(平成20年7月1日現在)

衛星携帯電話のシステム名      電気通信事業者名

●インマルサット      KDDI株式会社 、株式会社日本デジコム(ミニM型及びBGAN型に限る。)
●イリジウム        KDDI株式会社
●ワイドスター     株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)



よくあるご質問
外国で免許された衛星携帯電話端末(イリジウム、インマルサット等)を購入又はレンタルした場合(代理店、個人輸入を問わず)、日本国内又は日本籍船で使えますか?

 日本国内又は日本籍船※で衛星携帯電話を使用するには、日本の無線局免許が必要となります。衛星携帯電話の場合、電気通信事業者でなければ当該衛星携帯電話に係る無線局免許が取得できません。
 よって、利用者は日本国内で当該衛星携帯電話を使用したサービスに関する無線局免許を取得した電気通信事業者のユーザーとして、サービスに加入する必要があります。

 ※ 日本籍船が外国の領域において衛星携帯電話を使用する際は、当該外国の制度に則った使用をする必要があります。(予め当該外国の主管庁に使用の許可を得る等)

 Live Tracking 2008 Iditarod Sled Dog Race

Live Tracking 2008 Iditarod Sled Dog Race


2008 Iditarod Sled Dog Race Live Tracking 
GPSを使ったLive Tracking (動画


2008 ツール・ド・フランス

刻々 と変わる レースの状況を リアルタイムに 表現している、実にうまく纏められている ウェブサイトだ。
大勢の伴走車両があるし 地上固定点でも 確実にチェックできているので 可能なのだろう。

SPOTで 救助活動、 Live Tracking の将来

SPOTはパーソナルロケータービーコン PLBとして遭難救助でも有効で道迷い遭難など 場所が特定できない所でも 簡単に 捜索できて 安価に救難システムを構築できとても 役に立つ。 
もとより 位置情報は GPSでえられるが GPS付の地上電波の普通の携帯では 山中では圏外が多い。いつも使えるように圏外をなくすには 無理がある。
山中でも 有効な無線など 他にいくつかあるだろうが 、空も見えない よっぽど深い谷間でない 限り  やはり一番有効なのは 衛星携帯電話。
衛星携帯電話がさらに発展し、将来的に さらに安価なシステムができればいちばんいい。

しかし それまででも たとえば 犬ぞりレースで使われた GPSとイリジューム衛星使ったLive Tracking。
プライマルクエストで使われた SPOT。


将来 機器がさらに進歩し 小型 で信頼性が高くなり、  さまざまなスポーツの分野で GPSを使ったLive Trackingが普通になるだろう、とおもっていたら SPOTの登場などで その タイミングは急速にはやまっている。

日本国内でも 規制緩和が待たれるところであるが、将来 いくつかの制約がクリアーされたら SPOTのような軽量の機器が気軽に使え Live Trackingは アウトドアの常識となる ような時代になるだろう。

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2008年9月15日 第1版制作

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